脂漏性皮膚炎とは

脂漏性皮膚炎.のイメージ写真

皮脂が過剰に分泌されやすい部位(頭部、顔面、腋窩 等)で、発症する皮膚疾患のことを脂漏性皮膚炎といいます。
同疾患は、生後間もない乳児、あるいは思春期~40歳頃の男性に発症しやすいとされ、発症の原因には、常在菌であるマラセチア(真菌の一種)が関係しているともいわれています。

乳児でみられる場合は、乳児脂漏性湿疹とも呼ばれ、生後2週間頃から発症するようになり、1歳を迎える頃には治まり、自然軽快することが多いです。
この場合、頭部や顔面を中心に紅斑、膿が混じった水ぶくれのほか、黄色っぽいかさぶたなどがみられます。
一方、思春期以降に現れる脂漏性皮膚炎は、アンドロゲン(男性ホルモンの一種)が引き金となって、皮脂分泌が活発になることから男性にみられやすいという特徴があります。
頭部や顔面、腋窩などの部位で、皮膚に紅斑や鱗屑(フケのようにパラパラ落ちる)がみられ、かゆみの症状なども現れます。
これらが良くなったり悪くなったりを繰り返し、多くはこの状態が慢性的に続くことになります。

診断をつけるにあたっては、視診で判明することが多いです。
ただ乳児の場合は、アトピー性皮膚炎との区別が難しく、生後6ヵ月を経過しても皮膚症状が続き、かゆみの症状もあるとなれば、アトピー性皮膚炎が疑われます。

治療について

乳児脂漏性湿疹の治療について、まずはスキンケアの改善から行い、難治重症例であれば抗炎症薬(ステロイド軟膏や非ステロイド軟膏)の外用を行います。

成人の脂漏性皮膚炎は、湿疹部位を石鹸やシャンプーを使いながら清潔に保ちます。 治療については、ステロイド系の外用薬を使用することもあるほか、症状が悪化している場合はマラセチアを抑制する効果がある抗真菌薬の外用薬を用います。